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脳卒中について

脳卒中を予防し、安心して暮らしていける社会をつくるため、2018年に「循環器病対策基本法」が成立し、2019年から全国で取り組みが始まりました。さらに2020年には国の計画がつくられ、国や静岡県、医療機関や専門家が協力して、脳卒中への対策を進めています。

脳卒中とは?

脳卒中とは、脳の血管に突然トラブルが起き、脳の細胞がダメージを受けてしまう病気の総称です。主に「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の3つに分けられます。それぞれ原因や症状、治療方法、再発予防のポイントが異なるため、正しい理解が大切です。これらの詳しい内容は、この後の項目で分かりやすく説明していきます。

脳卒中では、急に手足が動きにくくなる言葉が出にくい顔がゆがむ強い頭痛などの症状が現れます。また視界の変化めまい普段と異なる行動などが突然現れることもあります。脳は一度傷つくと回復に時間がかかるため、早期発見と迅速な治療がとても重要です。治療後は、血圧管理、禁煙、バランスの良い食事、適度な運動など日々の生活習慣が再発予防に役立ちます。ご本人とご家族、医療チームが一緒に取り組むことで、安心して生活を続けることができます。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が血栓(血のかたまり)で詰まり、血液の流れが止まってしまうことで脳の細胞が障害される病気です。

原因には大きく2つのタイプがあります。

1つは、血管の内側に動脈硬化が進行して血管が狭くなり、そこに血栓が形成されて詰まるタイプ

もう1つは、主に心房細動などの心臓の病気によってできた血栓が血流に乗って脳に飛び、血管を塞ぐタイプです。

また、どの太さの血管が詰まるかによって症状の程度が変わります。太い血管が詰まると、急な麻痺や言葉が出ないなど、重い症状が出ることがあります。細い血管の場合は、しびれや軽い麻痺など、気づきにくい症状から始まることがあります。

脳出血

脳出血は、脳の中の細い血管が破れて脳の組織に血液が広がり、周囲の脳細胞を圧迫したり壊したりしてしまう状態を指します。

血液がたまることで脳の働きが妨げられ、さまざまな神経症状が生じます。

原因として最も多いのは高血圧による血管壁の弱まりで、長い時間をかけて血管がもろくなり突然破れてしまうことがあります。

血液が広がる場所や量によって症状は異なり、運動機能の障害、言語の障害、意識の低下などが見られることがあります。また、脳内の圧力が急に上昇することで命にかかわることもあります。出血が大きいほど脳への影響は強くなります。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳の表面を覆う膜のひとつである「くも膜」と脳の間の空間(くも膜下腔)に血液が広がる状態です。多くは脳動脈瘤といわれる血管のこぶが破裂して起こります。動脈瘤は、血管の壁が弱くなって袋状に膨らんだ部分で、血圧の変動などをきっかけに破れることがあります。

発症すると、突然「今までに経験したことのない激しい頭痛」が起こり、嘔吐や意識障害を伴うことがあります。他の脳卒中と比べると、生命を脅かす可能性が高いことがあげられます。血液が脳全体の周囲に広がることで脳の働きに強い影響を与え、脳の血管のけいれん(血管攣縮)や水頭症などの合併症を引き起こすことがあります。

脳卒中を疑う

突然こんな症状が出たら

脳卒中は、まさに「突然」起こります。少しでもおかしいと感じたときが大切なサインです。代表的なチェック方法として FAST があります。

F(Face:顔)笑ったときに片側だけ口元が下がる、顔がゆがむ

A(Arm:腕)腕を上げようとしても片方だけ落ちてしまう、力が入らない

S(Speech:言葉)ろれつが回らない、言っていることが分からない

T(Time:時間)すぐに対応することが大切です

さらに、脳卒中では「突然の強い頭痛」も大切なサインになります。特に、「経験したことのない激しい痛み」「急に意識がもうろうとする」などは要注意です。

これらの症状は一気に現れることが多く周囲の人が気づくことも重要です。少しでも「おかしい」と感じたら、すぐに救急要請を考えることが命と生活を守る第一歩になります。

脳卒中を治す

急性期の治療については、病気ごとに異なります。

血管が詰まってしまう「脳梗塞」では、病態によっては、できるだけ早く血流を再開し、脳へのダメージを最小限に抑えることができます。治療には、大きく次の2つの方法があります。ひとつは、詰まった血栓を溶かす薬(t-PA:血栓溶解療法)を点滴で投与する方法です。もうひとつは、カテーテルを用いる「機械的血栓回収術」です。足の付け根や腕の血管から細い管(カテーテル)を脳血管まで進め、専用の器具で血栓を直接取り除き、血流を再開させる方法です。特に太い血管が詰まった脳梗塞では効果が高いです。これらの治療は発症からの時間が限られており、治療機関も決まっています。血管の詰まり方や症状、発症からの時間などにより判断され、速やかな診断と治療につなげることが大切です。

脳の血管が破れてしまう「脳出血」の治療の中心は、脳の腫れや血圧を適切に管理し、脳への負担を減らすことです。出血量が少ない場合は、薬による治療と慎重な経過観察を行い、脳の腫れを抑えながら状態を安定させます。一方、出血が多く脳を強く圧迫している場合は、救命のために手術で血腫(血のかたまり)を取り除くことがあります。頭蓋骨を開ける方法のほか、小さな穴から吸引する方法があり、どの治療が適切かは、出血の場所や量、患者さんの状態によって判断されます。

脳動脈瘤(血管のこぶ)が破裂して生じる「くも膜下出血」の治療は、再び出血しないようにすることです。治療法には2つの主な方法があります。ひとつは、頭を開き、動脈瘤の根元を金属クリップで挟んで血流を遮断する「クリッピング術」。もうひとつは、足の付け根などの血管から細いカテーテルを通し、動脈瘤の中にコイルを詰めて破裂を防ぐ「コイル塞栓術(血管内治療)」です。治療後は、血管のけいれん(血管攣縮)や水頭症といった合併症の管理も重要になります。

いずれの病気でも、体の機能回復のためのリハビリテーションが大切になります。

 

 

脳卒中の予防

脳卒中予防十か条2025

第1条   手始めに 高血圧から 治しましょう

第2条   糖尿病 放っておいたら 悔い残る

第3条   不整脈 見つかり次第 すぐ受診

第4条   予防には たばこを止める 意志を持て

第5条   飲むならば なるべく少なく アルコール

第6条   高すぎる コレステロールも 見逃すな

第7条   お食事の 塩分・脂肪 控えめに

第8条   体力に 合った運動 続けよう

第9条   万病の 引き金になる 太りすぎ

10条  脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

日本脳卒中協会は、2003年に公表した「脳卒中を予防する」、つまり脳卒中にならないようにするためには、食事、運動、喫煙、飲酒など、生活習慣を、よりよい状態に保つことが大切です。そのためにこれらのことを行っていきましょう。

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